膝痛を軽減するための方法と要注意症状
今回は専門家でなくてもできる膝の痛み軽減方法について触れたい。すること自体はとても簡単な内容だが継続が大事なので、とても簡単かつ単純な方法なので知った後は暇な時間。思い出した時にでも実行してほしいと思う。
1つ目は、膝の皿(膝蓋骨)を掌や指でしっかり押さえて、上下左右に動かすだけである。グルグル回す形でも問題ない。大体5分くらいを1セットとして実行してほしい。膝痛が酷い人は、この方法を試すことで多少の痛みを感じるだろうが、そういう時は、動かす範囲の目安として、軽い気構えで耐えられる痛みまでで区切って実行してほしい。それだけで十分に効果が見込める。これを継続していくことで少しずつ痛みの軽減を目指していく。あとは回数を増やしていくとより早く時期に効果が出てくるだろう。
2つ目は、膝の皿上部~太ももの間あたりの指圧・マッサージである。これも大体5分くらいを1セットとして回数を増やすほど早く効果が出てくる。こちらは痛いと感じない程度の強さで行うと良い。
膝周辺構造や痛みのメカニズムの詳細は今回省いている。 ざっくり言うと膝痛は膝周辺の組織が損傷し、滑液(関節液)が一定量に保たれてなくなることで発生する。滑液(関節液)が多くなり過ぎれば水分が周囲を圧迫して痛み、少な過ぎれば周辺組織(膝軟骨など)が十分に栄養できず、クッション機能減少、骨間の摩擦が激しくなるために痛むといった具合にだ。
この滑液(関節液)を一定に保つ循環改善を促すための方法が、先ほど紹介した2つのマッサージである。
繰り返しになるが、大半の膝痛は、大きな外傷(強い衝突によるケガなど)や、膝の軽いダメージ蓄積によって膝周囲の組織が損傷・機能低下をした結果、滑液(関節液)量に異常が生じて発生している。 イメージとして膝の状態が、ダメージ蓄積が我慢できる許容量を超えているか、膝周辺の回復力が追い付いていないと考えると納得しやすいと思う。
最後になるが、特に注意を要する傾向として5つほど提示する。これらに当てはまる場合は早急に医療機関を受診してほしい。
・強い自発痛・夜間痛があり進行性(悪性腫瘍)
・著明な腫脹や発赤・熱感がある(化膿性膝関節炎)
・嵌頓(かんとん)症状を繰り返す(半月板障害など)
【嵌頓とは通常場所から飛び出して戻らない状態】
・受傷後15~60分ほどで著明な腫脹が現れた場合
(半月板損傷、靱帯損傷、関節内骨折など)
・関節の動揺が強い(膝周囲の靱帯断裂)
今回膝痛を軽減する方法を紹介したが、くれぐれも素人判断で大丈夫だと思い込み、取り返しのつかない事態を招かないようくれぐれも注意してほしい。
ご覧いただきありがとうございました。