膝痛の見えない原因

膝痛は小さなダメージ蓄積が大きな要因であることは前回述べてきた。では見えない原因とその原因軽減の話をしていこうと思う。

 簡潔に「履物」、つまり「靴」が一番の原因である。合ってない靴に身体の方が合わせようと無意識に調整し、その限界を超えた結果のダメージ蓄積が膝痛の見えない原因にあたる。最たるものはハイヒールだろう。ハイヒールの問題で有名なものは「外反母趾」であるがその陰に隠れているので注意が必要だ。

 見えない原因という大それた言い方をしているが、「そんなこと知っている」と多くの方が思っているだろう。しかし知っていても行動に繋げないなら知らないのと同義である。

 一般的にハイヒールは通常の靴より接地面積が少ない。そのため自分の体重を受ける範囲が狭くなると衝撃はより鋭くなる。例を出すと、壁を全力で押しても手が壁にめり込んでいくことは無いが、同じ力の強さで、画鋲なら簡単に壁に刺さるという具合にだ。同じ力を加えても作用面積が狭くなると貫通力が増加し、この理由で、クッションである膝のダメージも大きくなるのである。

さらにハイヒールの歩き方にも問題がある。…と続けたいが詳細を語ると歩行の機序にも言及が必要となり、長くなるので省略する。 なのでざっくりとした回答で申し訳ないが、正しい歩き方をすればハイヒールを履くことによる膝のダメージがある程度抑えることができる。さらに姿勢も美しく維持できるので美容や健康のためにも是非youtubeなどを参照してほしい。

 

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