突き指の対応について

突き指に関しては前の記事等で述べた通りである。ただ、よくある話としてどこまで対処するか?とどのように対処するか?という話がある。

まず、どのように対処するかに触れていく。

一般的な対処方法より始める。突き指が生じた直後、まずは患部を冷やしてほしい。冷やすことの効能は2つ。患部炎症を抑えることと痛みの感じ方を和らげることである。

患部炎症を抑えること(腫れを抑える)は想像しやすいだろうが痛みの感じ方を和らげることについてはピンと来ないと思う。専門的な話は省略するが、アイシング(冷罨法)による痛覚閾値の引き上げ、つまり痛みを感じるラインを上昇させ、感じにくさせる処置だ。また、長く冷やしておくと感覚も一時的に麻痺していくのでなおのこと痛みを抑えられるだろう。

 

さて怪我直後の話は今の通りだが、ここからは時間が経過した場合の対処について。

アイシングはいつまでか? 怪我の患部に触れて熱いと感じなくなるまでである。大体2日もすればほぼ患部の熱は引いていると思われる。ご丁寧に72時間と指定している本もあるがそこは個人の感覚で調整して貰えば良い。 

 熱感がなくなった後は、適度に温めていくことが良い。理由としては、指は身体の末端部分にあるため、血液などの循環がとても鈍い部位である。さらに寒さの影響も受けやすいため、多少なりとも温めることで循環能力を向上させることで、回復にかかる時間を短くすることを狙っている。

 あとは安静や指の使用を控える、固定する、湿布・鎮痛薬を使うなどの処置を各自体質や行動習慣に沿って回復に努めていくと良いだろう。ちなみに目安は軽いもので1〜2週間、靭帯損傷のような重いもので1〜2ヶ月以上と様々である。無理づかいをしない前提であるが…。

 最後になるが、整形外科をはじめ、医者に罹ってもやれることは限られている。さらに、治療家それぞれに意見が異なっており、ずっと冷やし続けるのが正しい、固定し続けなければいけない、など主義主張が反対のこともある。自己弁護に聞こえるだろうが、人それぞれ体質や行動習慣が違う。よって、自分の体質に合ったやり方やアドバイスを採用することが一番後悔が少ない様に私は考えている。