ガングリオン、いよいよ酷いときは・・・

ガングリオン外科治療は2択

 1,注射器法(保存療法)

 2,手術療法

 

ガングリオンの治療や対応に関して、私個人の対応順序は、

1,診断確定(できる限りもしもの癌を避けるため)

2,お灸などの熱による循環改善(一般の方が家でできる)

3,整骨院鍼灸院を含めた医療機関での振動(超音波)治療

4,整形外科による外科手術

で考えている。

 

今回はいよいよ「腕が痺れる」「動作の邪魔になる」といった大きくなった場合の話だ。

結論:整形外科→手術一択 である。冒頭に書いており、当然と言えば当然、すでに日常生活に影響が出始めどころか、確実に影響が出ている筈だ。

それならばなんとか負担が少ない方を・・・と考えるのが人情だろう。よって外科手術を選択した場合の大まかなパターンと、パターンごとのメリットとデメリットに触れていく。

 

1,注射器法(保存療法

メリット :注射器でガングリオンの中身を吸い出す方法

    痛みも注射程度で済む。

デメリット:ガングリオンの中身を吸い出すだけなので根治治療

    ではない。「ガングリオン包」自体は残っているの

    で再発可能性は高い

2,手術療法

メリット :ガングリオン本体含め、ガングリオン包や周辺の原因

    となり得る異常も取り除くので根治治療に近い。

デメリット:手術痕が残る。個人差はあるが2週間から1ヵ月程度

    患部回復に時間を要してしまう。

    ※「似たような部分」に再発してしまうこともある。

 

大まかに整形外科の治療について挙げてみたが、最近では手術法でも、切開しない方法も確立されている。ざっくり書いているので厳密な表現には若干違う部分もあると思われる。

 この話を足掛かりとして、自身の症状や状況を鑑みて情報収集をすることが肝要であることも付け加えておく。

ガングリオンになったら…

ガングリオンになった。

  「病院で対応という風にできたらいいが、時間もない」

  「症状が軽いうちに自力で何とかできないか・・・」

と考える方に対してがここからの紹介になる。

 

 まずガングリオン自体が原因不明の症状であることを理解してほしい。そのうえで大目標として「循環改善による症状緩和、消失」を目指していくことが一般的だ。対症療法しか手がない。外科手術以外は。

 決してしてはいけないことは不用意に刺激を与える」ことだ。

具体的に言うと、ガングリオンが発生した箇所あるいはその付近を酷使すること、ガングリオンそのものに対してマッサージなどの刺激を与えることなどがあてはまる。これらをすればガングリオンの腫大を招きやすい。

 

 一般の方がガングリオンの症状改善として試せることは、患部周辺にお灸をすることである。

 ガングリオン本体が小さいうちに患部を囲むようにして長生灸を焚き、熱による循環改善を目指していくこと、これが一番簡単で負担も軽い方法である。

 最近では長生灸がドラッグストアで市販されている場合もあり、熱さも4段階(Soft, Light, Regular, Hard )ある。熱感の目安は皮膚に乗せて燃え尽きるまでに、「最後の方に少し熱さを感じた」という程度が一番使い勝手が良い。熱くないもの(刺激が少ないもの)から順に試してみると確実だろう。

ちなみに記述してみると簡単であるが、実行する前には必ず整骨院鍼灸院の先生から指導を受けて実行してほしい。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

ガングリオンの概要

「おや、なんか膨らんでる?虫刺されかな?」

「こんなところにニキビのようなものがあったっけ?」

 

と今回は初期だと米粒大で気付かないくらいだが、大きくなるとピンポン玉大になるガングリオンについて紹介していく。

 この聞きなれない「ガングリオン」という病気は、手指の関節などにしこりができるものである。先で述べたように初期だと米粒大の大きさくらいなので気付かないことが殆どだが、手指や手首をよく使い続けると次第に大きくなり、ピンポン玉大くらいまでになる可能性もある。そして膨らんでいる塊の中身は、滑液などがゼリー状に固まったものである。

 このガングリオン、それ自体には全く害はない。よって不利益が生じない限り放置していても問題が病変ではある。実際に整形外科でも診断後、何らかの不都合な症状が出るまで経過観察(放置)するということもある。

 問題は無害であるガングリオンが拡大し、神経等を圧迫し始めてからとなる。神経を圧迫すると、当然だが圧迫個所で痺れや感覚麻痺、筋力低下などの症状が発生する。よって神経圧迫による症状が発生してからガングリオンの治療を考える者が多いだろう。

 さて、ここからはガングリオンが発生して肥大して、症状が出てきたときの対応について述べていく。結論から言えば、まずは整形外科で精密検査であるMRIや超音波検査を受診することが大切だ、というよりそれ以外に無い。そんなことは当たり前だろうと言う方もいるだろうが聞いてほしい。症状が軽度である場合、病院で検査をしないという人は想像以上に多く、そのうち無くなるだろうという超希望的観測を抱いている人も少なくない。そして、いよいよ症状が酷くなってから思い腰を上げて病院に駆け込むのだ。(ガングリオンなら自然消滅することもあるが…)

 ともあれ、症状が軽いまたは無症状で、精密検査を推奨するには当然理由がある。皮膚が腫大していくような類似疾患には脂肪腫や軟骨腫瘍などがあり、軟骨腫瘍のなかでも悪性、つまり癌である場合は手遅れになる可能性もあるからだ。

 一般通説では(良性腫瘍は柔らかい)悪性腫瘍は硬く、触感がごつごつして歪だという内容で語られているが、悪性腫瘍でも柔らかい場合もある。ほくろの癌といわれるメラノーマ(悪性黒色腫)のようにわかりやすい指標があれば違うだろうが、医療関係者でない者が外見や触感だけで判断するのはまず不可能だ。専門家であっても、精密検査や血液検査などの数値といった別の指標が示されていない場合、鑑別の難易度が上がる。

 繰り返しになるがMRIや超音波検査などであれば、ガングリオンと腫瘍の鑑別が容易である。何故ならガングリオンの中身は滑液などがゼリー状に固まったもの、元が液体であるからだ。そういう意味でもおかしいと思ったならば早めに整形外科を受診してほしい。

 ここまでが大まかなガングリオンという病気の紹介と、見つけたときにしてほしいことである。実際に治療していくならどういう流れになるかは次回の投稿ではなしていく。

 

拝読ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突き指の対応について

突き指に関しては前の記事等で述べた通りである。ただ、よくある話としてどこまで対処するか?とどのように対処するか?という話がある。

まず、どのように対処するかに触れていく。

一般的な対処方法より始める。突き指が生じた直後、まずは患部を冷やしてほしい。冷やすことの効能は2つ。患部炎症を抑えることと痛みの感じ方を和らげることである。

患部炎症を抑えること(腫れを抑える)は想像しやすいだろうが痛みの感じ方を和らげることについてはピンと来ないと思う。専門的な話は省略するが、アイシング(冷罨法)による痛覚閾値の引き上げ、つまり痛みを感じるラインを上昇させ、感じにくさせる処置だ。また、長く冷やしておくと感覚も一時的に麻痺していくのでなおのこと痛みを抑えられるだろう。

 

さて怪我直後の話は今の通りだが、ここからは時間が経過した場合の対処について。

アイシングはいつまでか? 怪我の患部に触れて熱いと感じなくなるまでである。大体2日もすればほぼ患部の熱は引いていると思われる。ご丁寧に72時間と指定している本もあるがそこは個人の感覚で調整して貰えば良い。 

 熱感がなくなった後は、適度に温めていくことが良い。理由としては、指は身体の末端部分にあるため、血液などの循環がとても鈍い部位である。さらに寒さの影響も受けやすいため、多少なりとも温めることで循環能力を向上させることで、回復にかかる時間を短くすることを狙っている。

 あとは安静や指の使用を控える、固定する、湿布・鎮痛薬を使うなどの処置を各自体質や行動習慣に沿って回復に努めていくと良いだろう。ちなみに目安は軽いもので1〜2週間、靭帯損傷のような重いもので1〜2ヶ月以上と様々である。無理づかいをしない前提であるが…。

 最後になるが、整形外科をはじめ、医者に罹ってもやれることは限られている。さらに、治療家それぞれに意見が異なっており、ずっと冷やし続けるのが正しい、固定し続けなければいけない、など主義主張が反対のこともある。自己弁護に聞こえるだろうが、人それぞれ体質や行動習慣が違う。よって、自分の体質に合ったやり方やアドバイスを採用することが一番後悔が少ない様に私は考えている。

続・突き指

 前回から話の続きだが、重症になった場合の対応方法は基本的に決まっている。安静と固定、それに尽きるしそれ以外に無い。突き指というのは重症時、伸筋腱の深刻な損傷か骨折(剥離など)という状況になっている。

 突き指の最も厄介なことの1つに、骨折などの重傷状態であっても小指や薬指なら多少の痛みで動かせることがある(反射含め)。何故なら痛覚(感覚)神経の支配が比較的弱いからだ。スポーツを行うものは往々にしてにして症状を自覚しておきながら無理または無視してプレーを続行するものが多いように思う。最早「するな」と言っても無駄だからリスクとリターンを天秤にかけて行動するように心がけてほしい。

 さて、もう1つやってしまいがちな事について述べていく。それは固定して痛みが引いた後或いは痛みが大分軽くなった際のアフターケアを怠ってしまうことだ。

 具体的に言うと、動作痛を感じなくなったり動作痛が気にならなくなったタイミングで腕のいい柔道整復師などに調整してもらった方が良い。動きをスムーズに行えるよう正しい位置に接骨治療してもらうのだ。これがアフターケアの内容である。

 追々骨折の件でも話させていただくが、固定痛み消失動作痛消失の流れの後に接骨治療を適切に行うかでその後の感覚や可動に大きな違いが生じる。繊細な手先感覚が必要となる職業や趣味を行う場合は特にだ。この処置を奨めるにあたり私はいつもこう話す「ピアノで音を出せる者は大多数いるが、ピアノを演奏できる者は少なくなる」と

 ちなみに位置接骨のアフターケアは絶対必要なものではない。何故なら日常生活動作については大きな影響がないからだ。整形外科の医者も強く勧める者は少ないだろう。ただ少し考えれば想像できると思うが、生物の肉体は無限に新鮮で若いと言うことは例外を除きありえない。衰えが出てきてからアフターケアの不十分が響いてくるなどの話もチラホラ聞こえてくるのでこれまたリスクとの天秤にかけて選択してほしい。

突き指

 この怪我については諸説あるのだが具体的にどうしたらいいのか、なかなか浸透していないように感じている。今回は私の見解や方針について述べていきたい。

 まず一口に突き指と言っても様々な状態があることを知ってほしい。何が言いたいかというと発生している症状は同じだが、中身は違うことがあるというものだ。

 突き指の症状を体験したことが無いものはほとんどいないと思うので、症状については省略させて頂く。では状態はどうか?大まかに3つの状態がある。

 骨折、脱臼、腱損傷(腱断裂)の3つだ。あとは痛みや可動域など程度の問題になるだろう。

 さて、ここからは具体的な処置についてだ。突き指が発生して際、真っ先に行う処置は「冷却」である。何故なら一番軽度な突き指であっても組織損傷による「炎症」で熱や腫れが生じるからだ。捻挫が起こった際の「RICE処置」というものを聞いたことがある人は多いのでは無いだろうか?それと同じようなものと思えば良い。患部の熱をある程度まで収め、その後テープ等で固定してやれば自然と腫れや痛みは引いていき回復していくだろう。

 ところで「冷却」の目処についてだが、これは触って熱感を感じない程度になれば問題ない。また、痛みが強い場合には消炎鎮痛薬や湿布などを使用するのも良い。

 今回のポイントは突き指とはどういう状態か、その対処の2点である。

1、損傷状況は骨折、脱臼、腱損傷の3パターンがあると言うこと。(複合あり)

2、基本は発生した際に冷却し、固定すること。

遠い昔、指を引っ張って治していくなどの迷信が流布されたが絶対に行わないように注意してほしい。

 

次回は症状が重い場合の行動と医療機関について

治療院会社設立しました。HPも開設しました。

 新しく開院させていただきました。詳しい情報は徐々に増やしていくので最初のうちの質素は多めに見ていただけると助かります。手っ取り早いのはプロフィールの中身を見ることです。プロフ内容は出来ればトップに持っていきたいですが。

 さて治療業としてスタートしていますが、別に拘っているわけではありません。実際に動画撮影と編集など私ができることは様々請け負っています。仕事に貴賎はない、やれることでやりたいことは何でもというスタンスです。仕事依頼あれば問い合わせください。

 このHPでは基本、治療的なことの内容を多くしていく予定です。記事は話し言葉で書いているため口調としてクセが強いです。気分を害する人は大手の整骨院さんなどのHPに行ってください。内容は医療に関わらない人たちの目線を多分に取り入れて行きたいと目標を掲げています。どうぞよろしくお願いします。